サングラスは、レンズカラーによって全体のイメージを変えて楽しめます。 掛けている自分の見た目から選ぶという、ファッション的なチョイスも良いですね。 でも、当たり前ですが、サングラスは選ぶレンズカラーによって視界の色が変わりますので、カラーの持つ特徴や効果を踏まえて選ぶのも大切なこと。 基本的な事を知っておくだけでも、納得の一本に近づきますよ! |
【グレー系】 カラーレンズの代表選手です。 グレーは視界の色調が大きく変わらないので、見た感じがとてもナチュラル。 例えば、すごく天気の良い晴天時の明るさが、雲がかかって陽が少し陰ったような感じで光の量を抑えてくれますので、自然の色調を保ったまぶしさを抑えた視界になります。 オールラウンドで使用可能な、とても使いやすいカラーですね。 また、グレーカラーは色を濃くする事で光をしっかり遮り、まぶしさから目を守ります。 強い日差しにさらされる機会が多い方は、透過率50%以下にされるのがオススメ。 他人から目元が透けて見えない濃さは、見た目もクールな印象になりますね。 また、眩しさは平気なので、ファッション的に薄っすらカラーでグレーを選びたいと言う方。 あまり薄すぎると目元がくすんで見えるだけになってしまうので、お肌に乗せてちょとグレーが浮く感じ、他人から色味が分かる程度の濃度にされると良いですよ。 【ブラウン系】 ブラウンカラーは、グレーと共にレンズカラーの代表格。 肌と同系色なので、お顔に自然に馴染みやすい色です。 眩しさを抑えつつ、散乱しやすい青い光をカットしてコントラストを高める効果がありますので、瞬時の判断が要求されるお車の運転や、素早い眼の動きが伴うフィッシング等にも適します。 そして、ブラウンカラーも、しっかり眩しさを抑えたい時にはオススメ。 濃くすることで光の量をしっかり減らしてくれます。 また、薄っすらカラーでブラウンをお考えの方。 ブラウンは肌馴染みが良いので、あまり薄いとお顔の上に乗った時色が入っているのか分からないと言う場合もあります。カラーサンプルを実際に目元に当てて、ご自身の肌映りで濃度を選ばれると良いですよ。 【グリーン系】 俗に「レイバンカラー」と呼ばれる深い緑色は、レイバンがパイロットの目を守る為、一番最初に開発した色です。 グレーやブラウンと共に、昔から愛されているサングラスの王道カラーですね。 グリーンのレンズを通した光の通過曲線は、目が感じる光の感受性曲線に近いので、簡単に言うと、色を通しても裸眼の視界とあまり色調の差が少なく、目にとって自然な見え方のするカラーです。緑色は目にも良い、とよく言われるのもちょっと納得。 眩しさを抑えるなら、渋めのグリーンがオススメ。 また、明るめトーンのグリーンなら、ブルーと同じ様なさわやかな視界が得られます。 【ブルー系】 夏はとくに視界がさわやかに見えるブルー。清涼感と鎮静効果が得られます。 太陽がギラギラ眩しい真夏には、空の青がより青く、海の青がより深く見え、ただかけるだけでなんとなく体感気温が下がるような気もしてきますね。 ブルーは黄色の光を2割程度抑えるので、昼間の強い日差しや夜間の対向車のヘッドライト光がやや和らぎます。また、お部屋の壁の黄ばみも白くスッキリ見えたりしますよ。笑 目元も涼しげな印象で、ファッション的にも人気のあるカラーです。 【イエロー系】 イエローカラーはコントラストをはっきりさせ、ものを立体的に見せるという特徴にあります。 射撃の競技などで使われているのも、標的を狙いやすくするためです。 一方、あまり眩しさを抑える効果はありません。 逆に日差しが強い時にイエローのレンズをかけると、目が疲れたり痛めたりする場合もあります。 日差しよけの効果は低い代わりに、夜間や曇りの日や悪天候時など、光が弱くのっぺりと見えがちな状況では、視界がスッキリと鮮明に見えるようになり、便利なカラーです。 【オレンジ系】 イエローと同じ様にもののコントラストを高めてくれる色ですが、 イエローよりも赤みが加わるため、多少暗く落ち着いた視界が得られます。 ですが、イエローよりも生理的な刺激は少ないので、晴れていても使いやすい色です。 オールラウンドで使用可能なので、冬場のスポーツグラスでもよく使われますね。 雪の凹凸がはっきり見えるので、スキーやスノボなどの時にも重宝します。 ファッションアイテムとして日常使いするサングラスに使ってもグッド♪ ちょっと目立って洒落た感じも出ますよ。 【ピンク系】 ファッショングラスとしての意味合いが強いカラーです。 女性のレンズカラーにも使われるように、目元が薄っすら色づく事で、華やかに血色良く見えます。アイシャドーの延長線のような印象ですね。 例えば、お度数によってはレンズによって目元が拡大されてしまうことがありますが、 その時、気になる目元を目立ちにくくさせて、より明るい表情に見せてくれます。 また、視界が暗くならない色味なので、室内で掛けていても暗さがさほど気にならない色です。 ある程度濃いピンクになると、いつでも「人生バラ色ね!」という視界になります。 赤に近い色は気分を高揚させるので、 運転など冷静な判断が必要な場合は避けた方がよろしいかと思います。 カラーレンズ効果は、レンズの色味と濃さの両方によって変わります。また、まぶしさを感じやすい方や、屋外で過ごす時間が長い方など、使う方の眼の環境も人それぞれ。 ご自身の求める用途、また視界の見え方の好みによって、どの色のレンズにしようか楽しく悩んでみてくださいね。 ちなみに、カラーレンズのメガネやサングラスをかけた状態では、眼に届く光の量が減るため、瞳孔がより開きます。いつも以上に眼の中に有害な紫外線が届きやすくなりますので、カラーレンズこそUV100%カットが施されたレンズがオススメです。 また、運転時に使われる場合、昼間ではカラーの濃さが92%以上(視感透過率・眼に届く光の量が8%以下)、夜間や夕暮れ時では濃さが25%を超える(視感透過率が75%未満)カラーレンズは、光量不足で視力が低下する場合があり危険ですので、運転時には使用しないで下さいね。 |